月々の返済額(支払い)を減額したい方へ

借金がかさんでくると、毎月の返済が苦しくなるものです。そんなとき、債務整理をすると月の返済額も借金の総返済額も大きく減らせる可能性があるので、有効な対処方法となります。

今回は債務整理によってどのくらい月々の返済額を抑えられるのか、解説します。

このページの目次

1．任意整理で毎月の支払を減額する

毎月の支払額を減額できる債務整理の方法は「任意整理」と「個人再生」です。

まずは任意整理でどのくらい借金が減額されるのか、みてみましょう。

任意整理の場合、カットできるのは利息や手数料の部分であり、元本はそのまま残ります。「元本は全額払わねばならない」と理解しましょう。

設定する返済期間により、月々の返済額が変わります。多くのケースでは返済期間を3～5年の間にしますが、場合によっては5年以上にできる可能性もあります。

任意整理前

借金総額が300万円の方が、利息込みで毎月10万円を返済に充てていたとしましょう。

任意整理後

この場合、任意整理をすると、支払期間に応じて以下のように毎月の返済額を減らせます。

（一例です）

返済期間を5年に設定すれば、毎月の返済額が半額になります。任意整理の場合、利息を大幅にカットできるので返済期間が延びても支払い総額が上がる心配は要りません。

個人再生をすると、借金総額に応じて返済すべき金額が減額されます。減額された借金は3年で返済すれば残りの負債を免除してもらえます。

個人再生の基本的な減額率は以下の通りです。

ただし財産がある場合、財産評価額までしか減額されません。

個人再生前

800万円の負債があり、毎月15万円支払っていた方のケース

個人再生後

個人再生をすると、借金額が160万円にまで減額されます。それを3年で返済すれば良いので、毎月の返済額は44,400円程度となります（一例です）。

毎月の返済額は3分の1以下になりますし、総返済額も大きく減らせるので大きなメリットを得られることが明らかです。

債務整理をすると、毎月の負担を抑えられるので、生活を立て直せる方がたくさんおられます。弁護士が最適な方法をアドバイスいたしますので、お悩みの方は是非とも一度、ご相談ください。