連帯保証人となり、督促、取り立てを受けている方へ

他人の負債の「連帯保証人」になると、本人が支払わないときに債権者から督促を受けてしまいます。

支払わずに放置していると、裁判を起こされる可能性がありますし、差押を受けてしまうことも少なくありません。

ダメージを小さくするためには、放っておかずに適切に対応する必要があります。

今回は連帯保証人となって督促や取り立てを受けた場合の対処方法を解説します。

 

1.分割払いの交渉をする

連帯保証人が請求を受ける際、「残債務と遅延損害金の一括払い」を求められるケースが多い傾向があります。主債務者が長期にわたって滞納したため、すでに期限の利益(分割払いできる利益)が失われているのです。

たとえば別れた夫が住宅ローンを払わなくなって、連帯保証人となっている元妻に請求が及ぶケースを考えてみてください。そういった場合、保証会社は元妻へ数千万円の残債と高額な遅延損害金の一括払いを求めるので、元妻の立場としてはとうてい払えないと感じるでしょう。

もしも連帯保証人として残債務や遅延損害金の一括払いを求められたら、まずは分割払いの交渉をしてみてください。

状況によっては一定期間、月1~3万円程度の利息の支払いのみとしてもらえる可能性もあります。

その後の対応は、弁護士と相談して考えることをお勧めします。分割払いで月1~3万円程度の支払いの場合、利息の支払いにも足りず、10年間払い続けたが、むしろ総債務は増えているということもあります。

 

2.住宅の任意売却で解決できるケースもある

連帯保証人が請求を受けたとき、負債が「住宅ローン」の場合には「任意売却」によって解決できる可能性があります。

任意売却とは、金融機関の許可をとって不動産を市場で売却することです。売却金は住宅ローンの残債に充てられます。

主債務者が住宅ローンを滞納しても、競売が終了する前の一定期間であれば任意売却が可能です。そういったケースでは任意売却に協力して、可能な限り高額な価額で売却しましょう。そうすると、残った債務を減らせて後に支払うべき金額を抑えられます。

主債務者が残債を支払うなら、連帯保証人が払わなくて済む可能性もあります。

 

3.債務整理をする

どうしても支払ができない場合には、債務整理を検討しましょう。

連帯保証債務が現実化した場合、任意整理や個人再生、自己破産を適用できます。

金額が小さければ任意整理で分割払いの和解を締結し、元本を中心として支払いましょう。

金額が大きくなっていたら個人再生で大きく減額してもらうか、自己破産によって免除してもらうと良いでしょう。

債権者からの請求金額が数千万円などと莫大なケースでも、債務整理をすれば解決することができます。あきらめる必要はないので、まずは弁護士までご相談ください。

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