家族に内緒で自己破産をしたい方へ

「もう自己破産するしかないけれど、家族に知られると困るのでできない」

そういったお悩みを抱える方が少なくありません。

家族に内緒で自己破産できる場合もあります。少なくない方が誰にも気づかれずに破産して免責を受けている現状もあるので、諦める必要はありません。

今回は家族に内緒で自己破産する方法をご紹介します。

このページの目次

1．家族に内緒で自己破産できる

自己破産すると、当然家族に知られてしまうと思っている方がおられます。しかし実際には、自己破産を家族に内緒でできるケースも少なくありません。

自己破産をしても家族へ通知されることはありませんし、家族に裁判所へ来てもらう必要もないからです。

「家族に知られたくないから自己破産できない」と思い込む必要はないので、困っているなら一度専門家に相談しましょう。

以下のような状況では、家族に自己破産を知られる可能性が高くなります。

住宅ローンなど、家族が保証人になっている借金があると、家族に自己破産を知らせざるを得ません。保証人つきの借金がある状態で自己破産すると、債権者は保証人へ残債の一括払い請求をするためです。

この場合、家族に内緒で自己破産するのは難しいでしょう。

自己破産するときには、預貯金や生命保険、不動産などの財産書類が必要です。これらの資料を家から持ち出すと家族に不審がられて自己破産を知られてしまう可能性があります。

ケースによっては家族名義の通帳や家族の給与明細書などの資料が必要となります。そういった状況になったら家族に協力を求めざるを得ないでしょう。

自己破産すると、政府が発行している「官報」に破産情報が掲載されます。破産した事実や氏名、住所などが掲載されるので、もしも家族に見られたら知られてしまうでしょう。

ただ一般で官報を読む方はほとんどいないため、よほど特殊なケースでない限り官報公告によって家族に自己破産を知られる心配は不要です。

家族に内緒で自己破産できるケースはあります。ただ破産後の生活再建などを考えたとき、できれば家族の理解がある方が望ましいといえます。このことも含めて弁護士に相談いただけると一緒考えることができます。

自己破産というと、一般には「大変な不利益が及ぶ」と思われていますが、現実にはメリットも多い制度です。自己破産について正しく理解し、状況に応じた最善の方法で借金問題を解決しましょう。

どうしても抵抗のある方の場合、自己破産以外の債務整理方法で解決できるケースもありあす。お困りの方はご相談ください。